6年前まだ東京にいた頃、クリスマスに
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825 名前は誰も知らない sage 2008/11/16(日) 15:38:47 ID:h4MI7wzJO
6年前まだ東京にいた頃、クリスマスにカップルはレストランとかで何やってんのか気になって、新宿にあるホテルのレストランに2人予約入れて見に行った。もちろん一人で。
で、当日ドルチェ&ガッバーナの一張羅のスーツとプラダのコートと靴にグッチのカバンと完全装備(総額70万円位)でレストランに出かけた。
5時20分頃に行ったら先客がいた。最初女の子かと思った位綺麗と言うか可愛い顔をした美男子だった。服はブランドは分からないがフェミニンで綺麗な服で、髪型も薄い茶色の同じくフェミニンな感じだった。
美容師系かなと思って(当時プロファイリングに凝ってた)、待ってる女の子も可愛いい系なオシャレさんかと。
プラダの鞄から仏語の本を取り出したから(俺は大学の時の第二外国語は仏語)、インテリで高級ブランド装備だから来るのはハイソな感じの女の子かとプロファイルを修正した。
どんな本を読んでるのか気になって何気なく店内をぼ〜と見てるふりをしながら、本の表紙で分かりそうな単語を探したら著者名で何系を読んでるのかは分かった。
フランスの社会学の大家デュルケムだった。デュルケムの何を読んでるかまでは分からなかったから、家帰ったら調べようと標題のアルファベを携帯に記録した。
明らかにインテリだが仏語で読めるのは凄い。帰国子女かなと?茶色の髪からして、来るのは外国人の女の子かもしれないと分析していた。
6時頃には店内はほぼ埋まってカップル同士の会話がそこかしこから聞こえた。予想どうり下らない、今後の予定とかプレゼントとか正月とかの話ばかりだった。
埋まってない席は俺と茶髪の美男子と真面目そうなリーマンの三席だけだった。
リーマンは必死でメール打ってて、茶髪の美男子は読書をいつのまにか止めて店内をくまなく見渡しているようだった。目が座っているようだったから怒ってるんだろうなあと。
大変だなあw彼女来なくてwプッ。って感じで俺はぼ〜と周りでなされている他愛ない会話に耳を傾けていた。
6時45分頃にリーマンの彼女が来た。キャリアウーマンって感じで意外性も無く面白くもなかった。
7時頃にウェイターが来て料理をどうするか聞いてきた。席は7時45分迄だったからだ。
俺はテイクアウトを頼んだ。茶髪の美男子もそうするだろうと思っていた。
しかし、彼は見た目に反した低い声でそろそろ持ってきてくれと言った。
ウェイターが2人前ですが…とビックリしながら聞き直した。
826 名前は誰も知らない sage 2008/11/16(日) 16:03:16 ID:h4MI7wzJO
茶髪の美男子は最初からそのつもりだったと言った。
凄い負け惜しみだなあっと思って内心爆笑してしまった。
茶髪の美男子は凄い勢いで2人前の料理を食い始めた。周りもその異様な光景をチラチラと見るようになった。
テイクアウトの準備が整うまで30分近くかかると聞き、コンソメスープがサービスで出された。
7時15分位に茶髪の美男子の携帯が鳴った。どんな怒り方をするのか興味深々だったが、会話は以外なものだった。
「ああ、前話たとうり今日はカップルを観察にレストランに来た。今メシを食ってる。ああ2人前だ…仕方ない。寮で飲み会?これからか…分かったメシを食い終わったら行こう。」
女性風の見た目からは信じ難いくらい硬質な男性的な声だった。
まさか、俺と同じ目的の人間がもう一人居た事に心の底から驚いた。同じレストランの会話が聞こえる距離に変人二人が居るとは!。
周りもビックリした様にその美男子を注視し、あまりに変わったこの通話の為に雰囲気がかなりおかしい状態になった。
7時20分少ししてウェイターがテイクアウト出来る様になりました。と言ってきた。忙しい時に急いでくれたんだろうと少し悪い気持ちになったが、彼より先にレストランを後にするのが残念だった。
話かけたい衝動が走ったが2人前の料理のテイクアウトは酷く重く不恰好で、彼より意気地のなさが恥ずかしく思い家路についた。
料理を温め直してほお張りながら、携帯に書き留めた仏語の意味を辞典で調べた。
本はデュルケムの主著にして社会学の古典の傑作「自殺論」だった。
今でも声をかけておけば良かったと後悔している。クリスマスが来る度にこの事を一生後悔し続けるだろう。
だから俺にとってはクリスマスは苦痛だ。


825 名前は誰も知らない sage 2008/11/16(日) 15:38:47 ID:h4MI7wzJO
6年前まだ東京にいた頃、クリスマスにカップルはレストランとかで何やってんのか気になって、新宿にあるホテルのレストランに2人予約入れて見に行った。もちろん一人で。
で、当日ドルチェ&ガッバーナの一張羅のスーツとプラダのコートと靴にグッチのカバンと完全装備(総額70万円位)でレストランに出かけた。
5時20分頃に行ったら先客がいた。最初女の子かと思った位綺麗と言うか可愛い顔をした美男子だった。服はブランドは分からないがフェミニンで綺麗な服で、髪型も薄い茶色の同じくフェミニンな感じだった。
美容師系かなと思って(当時プロファイリングに凝ってた)、待ってる女の子も可愛いい系なオシャレさんかと。
プラダの鞄から仏語の本を取り出したから(俺は大学の時の第二外国語は仏語)、インテリで高級ブランド装備だから来るのはハイソな感じの女の子かとプロファイルを修正した。
どんな本を読んでるのか気になって何気なく店内をぼ〜と見てるふりをしながら、本の表紙で分かりそうな単語を探したら著者名で何系を読んでるのかは分かった。
フランスの社会学の大家デュルケムだった。デュルケムの何を読んでるかまでは分からなかったから、家帰ったら調べようと標題のアルファベを携帯に記録した。
明らかにインテリだが仏語で読めるのは凄い。帰国子女かなと?茶色の髪からして、来るのは外国人の女の子かもしれないと分析していた。
6時頃には店内はほぼ埋まってカップル同士の会話がそこかしこから聞こえた。予想どうり下らない、今後の予定とかプレゼントとか正月とかの話ばかりだった。
埋まってない席は俺と茶髪の美男子と真面目そうなリーマンの三席だけだった。
リーマンは必死でメール打ってて、茶髪の美男子は読書をいつのまにか止めて店内をくまなく見渡しているようだった。目が座っているようだったから怒ってるんだろうなあと。
大変だなあw彼女来なくてwプッ。って感じで俺はぼ〜と周りでなされている他愛ない会話に耳を傾けていた。
6時45分頃にリーマンの彼女が来た。キャリアウーマンって感じで意外性も無く面白くもなかった。
7時頃にウェイターが来て料理をどうするか聞いてきた。席は7時45分迄だったからだ。
俺はテイクアウトを頼んだ。茶髪の美男子もそうするだろうと思っていた。
しかし、彼は見た目に反した低い声でそろそろ持ってきてくれと言った。
ウェイターが2人前ですが…とビックリしながら聞き直した。
826 名前は誰も知らない sage 2008/11/16(日) 16:03:16 ID:h4MI7wzJO
茶髪の美男子は最初からそのつもりだったと言った。
凄い負け惜しみだなあっと思って内心爆笑してしまった。
茶髪の美男子は凄い勢いで2人前の料理を食い始めた。周りもその異様な光景をチラチラと見るようになった。
テイクアウトの準備が整うまで30分近くかかると聞き、コンソメスープがサービスで出された。
7時15分位に茶髪の美男子の携帯が鳴った。どんな怒り方をするのか興味深々だったが、会話は以外なものだった。
「ああ、前話たとうり今日はカップルを観察にレストランに来た。今メシを食ってる。ああ2人前だ…仕方ない。寮で飲み会?これからか…分かったメシを食い終わったら行こう。」
女性風の見た目からは信じ難いくらい硬質な男性的な声だった。
まさか、俺と同じ目的の人間がもう一人居た事に心の底から驚いた。同じレストランの会話が聞こえる距離に変人二人が居るとは!。
周りもビックリした様にその美男子を注視し、あまりに変わったこの通話の為に雰囲気がかなりおかしい状態になった。
7時20分少ししてウェイターがテイクアウト出来る様になりました。と言ってきた。忙しい時に急いでくれたんだろうと少し悪い気持ちになったが、彼より先にレストランを後にするのが残念だった。
話かけたい衝動が走ったが2人前の料理のテイクアウトは酷く重く不恰好で、彼より意気地のなさが恥ずかしく思い家路についた。
料理を温め直してほお張りながら、携帯に書き留めた仏語の意味を辞典で調べた。
本はデュルケムの主著にして社会学の古典の傑作「自殺論」だった。
今でも声をかけておけば良かったと後悔している。クリスマスが来る度にこの事を一生後悔し続けるだろう。
だから俺にとってはクリスマスは苦痛だ。


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